「宇宙とぶっつづきの自己」

2013-10-20

21世紀の日本の都市部に暮らす者にとって、美しい星空を見ることはかなり難しいこと、贅沢なことになってしまいました。

しかし、沢木老師の教えが陳腐化したわけではありません。

沢木老師が伝えたかったことは、私たちは、全員が宇宙の一員であり、大宇宙と深くつながっているという自覚を持て、ということだと思います。

仏教では、キリスト教のように世界を創造した神、創造主を立てません。

仏教の世界観では、世界は永遠の昔から存在し、すべての存在物が因縁によって深く結ばれています。

また、世界は、一瞬たりとも停滞することなく、常に変化をし続ける無常なる存在です。私たち人間は、見えない因縁の糸によって、変化し続ける世界のあらゆるものと常に関係を持っているととらえます。

仏教でいう「因縁」とは、すべての事象はそれ自体、孤立して存在するのではなく、相互に依存して存在しているという意味の教えです。

人間が認識できる世界の範囲を科学の進歩に合わせて拡大していくと、宇宙全体と私たち人間が、相互に依存し合って、直接・間接につながっているということになります。

創造主としての神様がいるのかどうか、私には判断できませんが、宇宙の進化とともに私たち人間が生み出されたのは、科学的、歴史的に間違いのない事実です。
 その意味では、宇宙こそ、生命の母であるといってよいでしょう。

生命の母というべき宇宙全体と自分がどこかでつながっているという感覚を自然に養ってくれるのが、坐禅の良いところです。心が広やかになる感じというべきでしょうか。
 
 瞑想に関する解説書を読むと、坐禅に限らず多くの瞑想法は、宇宙とのつながりという感覚を私たちの心の中に育てることができるようです。

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