『修身教授録』とペスタロッチについて

2014-02-09

私が毎月参加させていただいている「ごてんば読書会」の平成25年12月の対象図書は、森信三先生の『修身教授録』の第1部第31稿から35稿まで(P.210~P.247)でした。

『修身教授録』は、現代日本の『論語』というべき稀代の名著です。私たちに「人生、いかにいきるべきか」について教えてくれる素晴らしい本です。

もともとは、戦前の昭和13年頃に、森信三先生が勤務されていた天王寺師範学校(小学校・中学校の教員を養成する学校、戦後、大阪教育大学に吸収されている)において、現在の中学生から高校生くらいの生徒を相手にした講義録です。

そのため、文章は大変読みやすいものですが、内容は、実に深いものがあります。
ごてんば読書会の参加者は、30代から60代のビジネスマンですが、教えられることが多い本ですので、一気に読まず、5稿ごとに区切って、年に2回くらいのペースで取り上げています。

今回の範囲のうち、31講「上位者に対する心得」と32講「目下の人に対する心得」は、社会に出た時に、避けて通ることのできない「上司」や「部下」との付き合い方の基本原則を教えています。
いつもどおり、わかりやすく、味わい深い教えですが、なかなか実行は難しく、私にとっては、反省させられることばかりです。

後半の33講「ペスタロッチー断片」、34講「国民教育の眼目」、35講「為政への関心」については、いずれもペスタロッチに関わるお話になっています。

特に、33講「ペスタロッチー断片」は、ペスタロッチの命日である2月17日に行われた講義ということもあり、終始、ペスタロッチについて講義されています。

私が、10年ほど前に、最初に『修身教授録』を読んだときは、ペスタロッチにはあまり関心が持てず、特に33講などは、ほとんど読み流してしまいました。

しかし、今回、ごてんば読書会のテーマとして改めて読み直してみますと、行間から森信三先生のペスタロッチへのあつい思いがひしひしと伝わって来ることに気がつきました。

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