『青年の大成』(安岡正篤著)について

2014-02-09

私が20代の学生時代は、今から30年も前ですから、まだ「新型うつ」というタイプの病気は、まったく社会的に認知されていませんでした。そもそも、「躁うつ病」という病名はしられていても、「新型うつ」という言葉はまだなかったと記憶しています。

精神科の診断基準自体が、現在とは大きく異なっており、精神科にいっても、「うつ病」とさえ言われません。

「君はノイローゼだから、そのうち、よくなるよ。
だから、もう来なくて良い。」

と医師にいわれて、ろくに薬も出してもらえませんでした。

その後、精神的につらくなって、3年間も大学を自主休学するような状況になりましたから、我ながら十分に病的であったと思います。

しかし、当時は、現在と診断基準が異なるので、最後まで、病気の認定はされませんでした。現在ほど有効な精神病薬が開発されていなかったという事情もあったと思います。

もっとも、薬で治せる病気であるとは、自分も周りも思わなかったのが、かえって私には、幸いだったのかもしれません。

親の理解と支援のおかげで、大学を自主休学してブラブラさせてもらっているときに、たまたま、街で見た1枚の看板をきっかけに坐禅に出会いました。

禅道場に通い始めると、禅の魅力にのめりこみ、人間禅道場の白田老師の下で、臨済禅の修行に打ち込みました。

禅道場で「見性(けんしょう)」という初歩の「悟り体験」をしたときに、「失われた自己」を発見したような気がして、「人間そのものに立ち返る」ことができたとおもいます。

ノイローゼ(新型うつ?)といわれた精神的な苦しさが、うそのように、からりと晴れて、「自分は生かされて生きている」という深々とした感慨が心の底から湧いてきて、精神的に立ち直ることができました。

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