今東光の毒舌人生相談-その5「宗教とは?」4

2013-05-03

経済はグローバル化し、価値観が多様化し、インターネットの発達によって膨大な情報が流通している現代において、特定の宗教に深く帰依(きえ)するのは、以前より難しくなっていると思います。

「宗教というのは、価値観の体系である」と定義した精神分析学者(E・フロム)がいます。

 情報化が進展して、多様な価値観が林立している中では、宗教的信仰として、一つの価値観を選ぶことは、ますます難しいことと言えるでしょう。

こういう時代に、どういうキッカケにしても、一つの宗教に帰依(きえ)できた人は、特別なご縁があった方であり、幸せというべきかもしれません。(もちろん、オウム真理教のようなカルト的宗教団体は別です。)

しかし、多くの人にとっては、そのような特別なご縁はなく、一つの宗教を深く信じることは難しいと思います。

また、仮に一つの宗教に帰依(きえ)できたとしても、それで、すべての問題が解決できるかというと、それも人それぞれのように思います。

「信じるものは救われる」という教えは、真実であると思いますが、「救われるほど信じることが難しい時代」になっているのではないかと思います。

私自身も、人間禅道場にご縁があり、その教えを大事に思っておりますが、人生問題や社会問題が、すべて人間禅道場の教えで解決できるかというと、それは難しいと感じています。

厳しく言えば、完全に帰依しきれていない、信じきれていないと言うべきかもしれません。
しかし、信心が浅いと言われれば、それまでですが、健全な批判的精神も、良心のあり方として大事ではないかとも思います。
私も、まだまだ未熟な人間ですから、迷うのも当然のことであると思います。

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