禅の効用⑥ 「体に対する効果」-5

2013-01-13

そこで、皆さんにお勧めしたいのが、イスに腰掛けて行う「イス禅」です。これは、イスに腰掛けて、足を組まないという点をのぞけば、普通の坐禅と変わりません。

私は、一般的なビジネスセミナーでイス禅の指導をさせていただいておりますが、ほとんどの方が、最初から、かなり良い姿勢で坐ることができます。
セミナーで指導を受けて、後は、毎日10分でも家でイス禅をやれば、1~2週間で姿勢が安定してきます。足がしびれたり、痛んだりという苦痛を我慢する必要もありません。

ただでさえ、ストレスの多い現代人にとって、痛みという肉体的ストレスを感じることなく、セロトニン神経を活性化できるイス禅は、大変良い方法であると思います。イス禅ならば、運動が苦手の方も、毎日、続けることができるでしょう。

イス禅によって、セロトニン神経を活性化できれば、ストレス耐性の強い脳になりますから、うつ病や高血圧、胃潰瘍などのストレスを原因とする病気の予防になります。軽度のうつ病ならば、「太陽の光」と「イス禅」で治るかもしれません。
 

ただし、イス禅だけでうつ病などストレス性の病気を直そうとするのは危険です。イス禅などの瞑想法は、現代医療の代替物ではなく、現代医療の効果を増進する補完的な関係にあると理解すべきです。
もしも、体調が悪いときは、無理せずに、医者にかかってください。

とくに、うつ病の場合は、程度が重くなると自殺願望が出てきますから、無理は禁物です。

夜よく眠れない、食欲不振、自殺願望などがあったら、すぐに心療内科か、精神科を受診することをお勧めいたします。

そこまでいかなくても、インターネットをみれば、たくさんのうつ病情報がありますし、簡単に自分でできる「うつ病チェックリスト」もありますので、「どうにも憂うつで調子が悪い」状態が続くようであれば、それらのチェックリストをやってみるとよいでしょう。

チェックリストの結果、ある程度の高得点がでたら、うつ病の可能性がありますから、専門医にかかることをお勧めいたします。

 専門医の投薬を受けながら、有田先生が勧める「太陽の光」と「リズム運動」をすれば、うつ病の治りも早いでしょう。

 また、禅には、ウォーキングなどのリズム運動には見られない、独特の脳波や自律神経に対する効果があります。スポーツが得意な方が、エアロビやジョギングなどのリズム運動と「イス禅」を併用すれば、さらに効果が高まるでしょう。

 次の項では、平井富雄先生(元日本精神神経学会理事長)のご本をもとに、坐禅の脳波および自律神経に与える良い効果について説明いたしましょう。

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