第1号[ジョブズが禅から学んだこと]

2014-03-12

世界のビジネスパースンの中で、若い時から禅に親しみ、禅の智慧をビジネスに生かしたと言われるのが、アップル創業者のスティーブ・ジョブズです。

ジョブズの心の師は、日本人の禅僧でした(曹洞宗の乙川弘文師)。

アップルの成功は、「シンプルさ」を追求し続けたことにあります(『Think Simple アップルを生みだす熱狂的哲学』ケン・シーガルより)。

ジョブズの追求した「シンプル」という理念は、ジョブズが青春時代から親しんだ禅の教えから学んだことでした。

禅門で有名な故事に「趙州無字(じょうしゅう-むじ)」という話があります。

中国の唐の時代、9世紀に活躍した偉大な禅僧・趙州に、一人の修行僧が「犬に仏性(ぶっしょう)があるでしょうか?」と質問しました。

「仏性」というのは、「仏になりうる素質」という意味の仏教用語ですが、一般的には「天から与えられた生命(いのち)」と受け取った方がわかりやすいでしょう。

生きとし生けるものは、すべて天から生命を与えられていますから、
理屈の上から言えば、当然「犬にも仏性は有る」となります。

しかし、趙州は、ただ一言、「無(む)」と答えました。

表面的には、「犬には仏性は無い」という意味ですが、
本当は、知識を超えた禅仏教の智慧、悟りの世界の消息を伝えようとして、「無」と答えたのでした。

趙州の「無」とはどういうことなのか?ということが、古来、禅門では大事な問題とされており、今も修行の手引きとされています。

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