謙虚に感謝する心

2014-05-16

■四つの教え(2)

3人目の「空」(くう)の教えは、禅仏教の最も高い目標であり、何物にもとらわれない、煩悩(ぼんのう)から自由になった理想の境涯を示しています。
一般的な言葉でいえば、「空(くう)」とは、現実をありのままに受け入れることのできる、素直で柔軟な心のあり方を示すのだろうと思います。

私たちのような凡夫は、色々な煩悩(ぼんのう)に心を捉われて、苦しい思いをすることが、しばしばあるものです。

仏教では、人間の苦しみの根源として三毒というものを教えます。三毒とは、最も根本的な三つの煩悩(ぼんのう)、すなわち「貪・瞋・癡」(とん・じん・ち)を指しています。「貪・瞋・癡」とは、「むさぼり・いかり・おろかさ」という意味です。

「むさぼり・いかり・おろかさ」という三毒に苦しむのが、神様や仏様とは異なる、人間の人間たるゆえんなのでしょう。

人間は、煩悩(ぼんのう)ゆえに苦しみ、しばしば間違いをする存在であると理解することで、現実をありのままに受け入れ、柔軟に対応する力が増していくのではないでしょうか。

最後の慧可(えか)の「無言の礼拝(らいはい)」は、謙虚に学び、何事にも感謝する理想の生き方を教えていると思います。

ビジネスでも、人生でも、良い日もあれば、悪い日もあります。

優秀な方でも、成功して得意になったときに、舞い上がったり、おごり高ぶったりすると、失敗の原因を作りやすいものです。

反対に、大きな失敗したときは、がっくり落ち込んで、なかなか失敗から立ち直れないこともあります。

それが、私たち凡夫の自然の人情なのでしょう。

<イス禅セミナーのご案内>
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前半は、イス禅の実修、休憩後の後半は、禅の古典からの講話です。
禅に関心のある方は、どなたでも参加できます。

日時:2014年5月23日(金)19時~21時 
場所:JR秋葉原駅そばの「ふれあい会館」(千代田区立の公民館)

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古典に学ぶ人間学勉強会

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