『禅と陽明学』より「儒教と老荘と禅」

2014-03-28

安岡正篤先生の『禅と陽明学』(プレジデント社)は、巻末の山口勝朗氏(安岡先生の高弟の一人)の解説によれば、月1回の「照心講座」において、昭和37年から41年まで4年以上の歳月をかけて40数回もの講義をされたその講義録をまとめた本です。

解説によれば、安岡先生にとって、「禅と陽明学」は、生涯をかけての研究テーマの一つであったそうで、いずれは講義録をもとに大著述を書かれるご計画であったようです。

ただ、ご事情はわかりませんが、著述計画は中断されたらしく、平成9年に残された講義録がプレジデント社から刊行されたのでした。

大変、お力の入った講義録であり、私のような浅学なものには、難しいところが多々あります。

安岡先生の講義録の全体を解説する力は、私にはありませんが、禅に関する所だけでも、概要をご紹介したいと思ってブログに取り上げております。

しかし、講義録の内容はもちろん、使われている言葉も、安岡先生の高邁で博大な学識からあふれ出たものであるだけに、どこをどのように引用してご紹介したらよいのか、迷うことも多々ある次第です。
そのため、なかなか、ブログが進まず、時々、『禅と陽明学』をお休みして、別なテーマのブログになってしまいます。

とはいえ、せっかく始めたテーマですので、休み休みなるかもしれませんが、もう少し書き続けてみたいと思います。

さて、前回までのこのテーマのブログで、安岡先生が、中国伝統の「易(えき)」の思想をもとに、孔子や孟子の教えである儒教と、老荘思想と禅仏教の違いについて解説されているということをご紹介いたしました。

少し間が開いてしまいましたが、その続きをご紹介したいと思います。

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