メルマガ第3号:誰もが花である-2

2014-03-22

禅の本(「無門関(むもんかん)」など)には、お釈迦さまが、摩訶迦葉(まか-かしょう)を自分のあとつぎと認めたときのエピソードがでています。

あくまでも伝説であり、歴史的事実かどうかはわかりませんが、とても味わい深い話ですので、ご紹介いたしましょう。

ある日、お釈迦さまがインドの霊鷲山(りょうじゅせん)で弟子たちに説法したとき、何も言わずに黙って、手に持っていた美しいハスの花を掲げて、弟子たちにお見せになられたそうです。

お釈迦さまの言葉を聞こうと集まっていた数百人の弟子たちは、お釈迦さまが何もおっしゃらずに黙って花を見せた意味が分からず、ただポカンとしておりました。

しかし、摩訶迦葉(まか-かしょう)だけは、お釈迦さまの真意が分かって、思わずニッコリと微笑みました。

それを見たお釈迦さまは、「摩訶迦葉(まか-かしょう)こそ、私の教えの真髄を得ている」として、その場で摩訶迦葉(まか-かしょう)を自分のあとつぎであると宣言されたのでした。

さて、

「お釈迦さまは、なぜ、黙って花を見せたのか?」

「摩訶迦葉(まか-かしょう)はそれを見て、
何を理解して微笑んだのか?」

というのが、
禅門では、有名な公案(こうあん:禅問答の問題)になっています。

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