人間禅道場の紹介②

2012-12-15

人間禅道場は、純然たる居士禅の会であり、指導者である老師(ろうし)を含め、皆さん、僧侶ではありません。

私が初めて人間禅択木(たくぼく)道場にいった1982年には、すでに、初代の指導者である立田英山(たつた えいざん)老師は、お亡くなりになっておられ、立田英山老師の弟子である白田劫石(はくた ごっせき)老師が指導をされておられました。

当時、択木道場を指導されていた白田劫石(はくた ごっせき)老師は、千葉大学の文学部長も務められたことのある西洋倫理学専攻の学者で、千葉大学名誉教授であり、千葉県松戸市にある聖徳短期大学の教授でした。

直日(じきじつ)という坐禅会の修行者側のリーダーは、司法書士さんでした。それ以外のメンバーは、一般企業のサラリーマンが多かったと思いますが、医者、弁護士、教師、大学教授など専門職の方もいるし、自営業者や中小企業の経営者もおられました。学生も、数は少なかったのですが、おりました。

白田(はくた)老師をはじめ、中心メンバーの多くは、私のように学生時代にご縁ができて、大学卒業後も、普通の仕事をしながら、平日の夜や、土日休日などに、熱心に禅道場に通って修行を続けておられる方が多かったです。もちろん、社会人になってから、ご縁ができて通いだした方も、たくさんおられます。

私が、はじめて、参加した毎週火曜日の坐禅会では、老師はこられず、直日(じきじつ)が中心になって運営されていました。白田(はくた)老師は、原則として年3回の摂心会(せっしんえ)という1週間単位の合宿形式の坐禅会のときだけ、指導にこられました。しかし、その時は、1週間、道場に泊まり込みで指導をされます。

白田老師は、当時、60代半ばでしたが、東京の日暮里にある択木道場以外にも、千葉県市川市の人間禅本部道場、千葉県四街道(よつかいどう)にある人間禅房総道場、名古屋にある人間禅東海道場と全国4つの禅道場を指導されておられました。

各道場が、年3回、摂心会(せっしんえ)という合宿をします。市川の本部道場だけは、年5回も摂心会がありましたから、年間14回の摂心会を白田(はくた)老師は指導されておられました。

毎月のように、白田(はくた)老師の指導される摂心会(せっしんえ)がどこかで行われているわけです。
摂心会(せっしんえ)の1週間は、老師も道場に泊まり込んで弟子たちを指導されておられますから、時間的にも、肉体的にも、負担が大変です。白田老師は、禅道場の指導以外に千葉の聖徳短大で倫理学の教授もされていましたから、とても毎週の例会にまでは指導に来られないのです。

なお、名古屋や四街道は、東京から離れておりますが、市川の本部道場は、都心に近いので、人間禅の会員の中には、日暮里の択木道場と市川の本部道場の摂心会(せっしんえ)に両方参加される方も結構おられました。

したがって、毎週の坐禅会では、直日(じきじつ)という老師ではないのですが、禅道場の修行者のリーダーを中心にベテラン会員が毎週の例会を指導していました。

また、月に1回か、2回は、長老格の超ベテランの先輩が、法話をしてくださったり、茶話会と言って、お茶を飲みながら、お話をする機会もありました。

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