悩みは成長の原動力、ビジネスに役立つ禅の話

2014-04-18

■慧可がヒジを切り落とす(1/3)

しんしんと雪のふる寒い晩に、暖房もなければ、外から囲われてもいない岩窟の中で壁に向かって坐禅する達磨大師(だるま-だいし)も、たいそう寒かったことでしょう。

それ以上に岩窟の外、降りしきる雪の中で、達磨大師が振り向いてくれるのをひたすら立って待ち続ける慧可(えか)は、大変なつらさであったと思われます。

そのまま数時間が過ぎて、降り積もる雪が慧可(えか)の腰をうずめたと、禅の歴史書には伝えられています。

雪の中で全身が凍りつくような苦しさと、無視され続けている情けなさと、それでも達磨大師(だるま-だいし)に救いを求める熱い気持ちが一つになって、慧可(えか)のほほを涙がしたたり落ちます。その涙が地面に落ちる途中で凍るほど寒かったと描写されています。

このあたりは、伝説的な大げさな表現で、実際には1時間程度だったのではないかと私は勝手に想像しています。そうとでも考えないと、慧可(えか)があまりにかわいそうだからです。(事実はよくわかりません。)

さて、何時間か後に、やっと達磨大師(だるま-だいし)は、慧可(えか)の方を振り向いて「お前は、いつまでも雪の中に立っているが、何しに来たのだ?」と声をかけてくれました。

慧可(えか)は、よほどうれしかったのでしょう。つい、良いかっこをして偉そうな答えをしました。

「どうぞ、禅の教えを説いて、多くの悩める人々をお救いください。」と言ったと伝えられています。

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