無心の境地を求める
2014-05-08
「スーパー広報術」(配信数13万部)という老舗のメルマガに、月2回、『ビジネスに役立つ禅の話』というテーマで原稿を掲載していただいています。(毎月、15日頃と月末頃に配信)
<スーパー広報術> http://s-pr.com/super-prway/
このブログでも、配信済みの原稿は、順次、ご紹介しています。
今回は、第7号(2014年4月配信済み)です。
■心を持ってこい!(1/2)
先月のメルマガで、達磨大師(だるま-だいし)とその後継ぎになった慧可(えか)との出会いのエピソードをご紹介しました。
今日のは、その続きの話です。この話も、禅の真髄を伝える禅問答として有名です。
達磨大師(だるま-だいし)に弟子入りを許された慧可(えか)は、かねてからの悩みを達磨大師にぶつけました。
慧可(えか)「わたしは、どうしても、
不安で不安でたまりません。
どうか、この不安に悩む心を静めてください。」
達磨大師「そうか、お前は、不安で困っているのか。
その不安な心をここに持ってきてごらん。
安心させてあげよう。」
達磨大師(だるま-だいし)からこの言葉を言われてから、慧可(えか)は、何週間か、何か月か、もしかたら、何年間かの月日を禅の修行に打ち込みました。
達磨(だるま)から言われた「心を持ってこい」という言葉は、慧可(えか)にとって公案(こうあん:禅の修行者を導く問題)そのものでした。
まじめな性格の慧可(えか)のことですから、必死になって坐禅をして「不安な心はどこにある?」と探し求めたと思われます。
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