あのカモは何だ?
2015-08-29
私は「スーパー広報術」(配信数13万部)という老舗のメルマガに、毎月2~3回、『ビジネスに役立つ禅の話』というテーマで原稿を掲載しています。(毎月、15日頃と月末頃に配信)
<スーパー広報術> http://s-pr.com/super-prway/
このブログでも、配信済みの原稿は、順次、ご紹介してきましたが、
今回は、第19号(2014年9月後半に配信)をご紹介いたします。
■いきなり鼻をねじる(1/2)
禅の古典には、弟子を育てるために、さまざまな機会をとらえて、師匠が弟子に鋭い禅的な問いを投げかける話が出てきます。
弟子の答えによっては、師匠が、いきなり「喝(か)アアーッ」と弟子を怒鳴りつけたり、棒で30回もたたいたりと、乱暴な話もよくあります。
これは、禅的に深い意味があってのことで、それを理解せずに形だけマネすると、野狐禅(やこぜん)といって、似て非なる邪禅になりますから、私たちがうかつにマネをしてはいけないことでもあります。
さて、馬大師(ばだいし)とよばれて尊敬されている馬祖道一(ばそ-どういつ)禅師にも、弟子の百丈(ひゃくじょう)を悟らせたときのちょっと乱暴富見える有名なエピソードがありますので、それをご紹介しましょう。
百丈(ひゃくじょう)は、後に禅の歴史に名前を残す大禅匠となりましたが、このときは、まだ青年の修行僧で、馬祖の侍者(じしゃ)をしておりました。
侍者(じしゃ)というのは、老師の身の回りの世話をする役目ですが、常に老師の身近にいるので、最も修行になるといわれています。
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