仏の頭を踏み越えろ!
■仏を忘れるのが、禅(3/3)
お釈迦(しゃか)さまは、「人を見て法を説け」と教えましたが、
忠国師(ちゅう-こくし)の指導法は、まさにそのような性質のものです。
これは、ビジネスの世界でも、大事なことです。相手を見て、語りかけないと、自分の考えが伝わりません。
上司や部下との関係はもちろんですが、
お客様との関係においても、相手をよく見て、
相手の立場に立って考える姿勢が、大事なのではないでしょうか。
また、「初歩の悟りにとらわれずに、それを忘れることが大事だ」
という忠国師(ちゅう-こくし)の指導は、
「成功体験にしばられるな!」という意味に受け取ると、
ビジネスの世界でも生きて来ると思います。
21世紀に入って、時代の変化のスピードはさらに速くなっています。
成功体験を積み重ねることで、人は自分に自信を持てるのだと思いますが、過去の成功体験が、環境変化によって失敗の原因になることもあります。
成功体験を大事にしつつも、ゼロベースで考える自由な発想法がますます大事になりつつあるように思います。
<ここがポイント>
1.悟りすらも捨てていくのが、禅の教え
2.「人を見て法を説け」(相手に応じて話す)
3.成功体験にとらわれずに、ゼロベースから考える
<9月のイス禅セミナー:ご案内>
「禅の知恵と古典に学ぶ人間学勉強会」(原則月1回開催) イス禅と禅仏教の古典(『無門関』など)に学ぶセミナーを
9月17日(水)に、秋葉原駅近くの区民会館で開催します。
前半は、誰でもできるイス禅瞑想の実修です。
休憩後の後半は、禅の古典からの講話となります。
禅に関心のある方は、どなたでも参加できます。
日時:2014年9月17日(水)19時~21時(開場18時30分)
場所:JR秋葉原駅そばの「和泉橋区民会館」
(千代田区立の公民館)