心こそ仏である
2015-08-15
■世界は一つの大きな生き物(2/4)
ガンジーのいう「最高の愛」のことを仏教では「慈悲(じひ)」と言います。
「慈悲(じひ)」の心を磨いていくことによって、「仏さま」の境涯に近づき、多くの人々の苦しみを救い、人々の幸せを増やしていくことが、禅的な社会貢献のあり方です。
そして、それこそが、私たち一人一人の人間が天から与えられた本来の使命であると、禅仏教は教えています。
とはいえ、「自分がかわいい」と思うのは、私たち凡夫の抜きがたい感情です。
これは、生物としての自己保存の本能に根差していますから、かなり強い感情です。
そのため、私たちは、しばしば利己的になって、自分のことばかり優先することになりがちです。
特に、ビジネスの世界では、競争が激しいこともあって、社会貢献よりも目先の利益が優先という発想が普通になっているかもしれません。
しかし、長期的に発展繁栄する会社は、顧客の先にある社会全体を見据えて経営しているように思います。
なぜなら、社会もまた、一つの生き物ように変化し、成長し、進化していくからです。(つづく)