心こそ仏である
2015-08-15
■世界は一つの大きな生き物(4/4)
それから40年以上がたって、公害をコントロールする技術の進歩により、日本の空も、川も、相当にきれいになりました。
その間に、エコロジカルな製品や技術に取り組んだ企業は大発展しています。
その代表例が自動車産業で、世界で最も厳しい排ガス規制をクリアした低燃費の日本車が世界を席巻しています。
今や、公害対策技術は、それ自体が輸出品になっているほどです。
人間はもちろん、人間の集団である社会もまた、一つの生き物として、大自然の中で成長し進化する存在です。
そして、長期的には、人々の幸せを増やす方向に、社会は進化していきます。
社会進化の方向性を考えれば、それぞれの会社ごとに力を入れて取り組むべき長期的テーマが見えてくるでしょう。
ビジネスにおいて、長期的、戦略的な大きな判断をするときには、利益の最大化だけではなく、
社会の幸福増進という「慈悲(じひ)」の観点をあわせ持つことが大事ではないでしょうか。
<ここがポイント>
1.この心が、そのまま仏さまである
2.一人の慈悲心は、万人を救う力がある
3.社会も生き物のように常に進化しているので、
進化の方向を見つめる。