心でも、仏でもない
2015-08-23
私は「スーパー広報術」(配信数13万部)という老舗のメルマガに、毎月2~3回、『ビジネスに役立つ禅の話』というテーマで原稿を掲載しています。(毎月、15日頃と月末頃に配信)
<スーパー広報術> http://s-pr.com/super-prway/
このブログでも、配信済みの原稿は、順次、ご紹介してきましたが、
今回は、第18号(2014年9月前半に配信)をご紹介いたします。
■非心非仏という禅語(1/2)
中国に禅宗を広めるのに大きな功績があった馬祖道一(ばそ-どういつ)には、有名な禅話がいくつもあります。今日は、その一つをご紹介しましよう。
馬祖(ばそ)の弟子の大梅(だいばい)が、あるとき、
「仏とは、どのようなものですか?」と質問しました。
それに対して、馬祖(ばそ)は、
「即心即仏(そくしん-そくぶつ)」と答えました。
「即心即仏(そくしん-そくぶつ)とは、「お前の心こそ、仏である」という意味です。
この言葉を聞いて、大梅(だいばい)は、悟りを開いたと伝わっています。
その後、大梅(だいばい)は、馬祖の禅堂から出て、山の中に庵(いおり)を作って、さらに悟りを深める修行を続けました。
馬祖(ばそ)の「即心即仏(そくしん–そくぶつ)」<心こそ仏である>という言葉は、当時の禅界で流行語になりました。
ちょっと禅を学んだ程度の人でも、あるいは、長年修行をしてきた人も、何かというと「即心即仏(そくしん-そくぶつ)」と馬祖の口真似をするようになったようです。