謙虚に感謝する心
2014-05-16
■四つの教え(3)
昭和の時代、歴代総理の心の師といわれた安岡正篤(やすおか-せいとく)先生は、著書の中で、
「得意淡然(とくい-たんぜん) 失意泰然(しつい-たいぜん)」
という言葉を書かれています。
「物事がうまくいっている得意の時には、おごり高ぶらずに、淡々とした態度でいるべきだ。逆に、失意のときほど、あせらず、ゆったりと気持ちを落ち着つかせて、時節の到来を持つのがよい。」という意味です。
「得意淡然(とくい-たんぜん) 失意泰然(しつい-たいぜん)」をいつも実践できれば、もはや達人の境地といえるでしょう。私たち凡人は、なかなか、そうもいきません。
しかし、そのような教えを心に持つことによって、ビジネスも人生も、より良い方向に進むのではないでしょうか。
慧可(えか)が黙って礼拝したような、謙虚な気持ち、感謝の気持ちを忘れないことが、「得意淡然(とくい-たんぜん) 失意泰然(しつい-たいぜん)」という生き方につながるのだと思います。
<ここがポイント>
1.人は誰でも「むさぼり・いかり・おろかさ」に捉われやすい。
2.「得意のときは淡々と、失意のときはゆったりと」を心がける。
3.謙虚に学び、何事にも感謝を忘れない。
<イス禅セミナーのご案内>
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前半は、イス禅の実修、休憩後の後半は、禅の古典からの講話です。
禅に関心のある方は、どなたでも参加できます。
日時:2014年5月23日(金)19時~21時
場所:JR秋葉原駅そばの「ふれあい会館」(千代田区立の公民館)
詳しいご案内と申込みは、以下をご参照ください。
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