超越と日常
2015-09-23
■自ずから道理にかなう(2/3)
現代日本においては、禅僧の方も普通に結婚し、子供を育てられていますが、江戸時代までは、原則として禅僧の結婚は認められませんでした。
しかし、出家しないと禅を学べないとしたら、禅の世界は大変狭いものになってしまうでしょう。
普通の生活をしながら、生活の中に禅の教えを生かしていくことが現代社会においても、求められているわけですが、1千年以上も前に、自らそれを実践したのが、ホウ居士でした。
禅を学ぶ在家の人間にとっては、良い見本であると思います。
さて、忙しい現代のビジネスマンは、脳神経の過剰な興奮状態が続いて、心身の疲労感に悩まされる人が多くいます。
ひどいときは、睡眠障害になったり、うつ病になったり、胃潰瘍になったりと、さまざまなストレス病が出てきます。
仕事のストレスとどのように付き合うのかが、ビジネスマンにとって大事な問題になっています。
その一つの解決策が、日々の生活の中に、坐禅などの瞑想の習慣を取り入れることでしょう。