達磨(だるま)の壁に向かった九年間
2014-04-13
2014年1月から、「スーパー広報術」(配信数13万部)という老舗のメルマガに、月2回、『ビジネスに役立つ禅の話』というテーマで原稿を執筆しています。
毎月、15日頃と月末頃に配信される「スーパー広報術」に、私の原稿が載ります。
<スーパー広報術> http://s-pr.com/super-prway/
このブログでも、配信済みの原稿は、順次、ご紹介したいと思います。
今回は、第5号(2014年3月配信済み)です。
■山寺にこもった達磨(だるま)(1/2)
先月のメルマガで、中国に禅を伝えた達磨大師(だるま-だいし)が、中国についたばかりのころ、梁の武帝と興味深い対話をしたエピソードをお伝えしました。
今日のメルマガは、それから後の達磨大師のエピソードをお伝えします。
なお、達磨大師(だるま-だいし)の存在自体が伝説的であり、歴史学的には史実かどうか確認できません。
そのため、この話も後世の人がつくった伝説的な「神話」であるかもしれませんが、禅の特徴をよく伝える話として大事に受け継がれ、『無門関』(むもんかん)など、禅の古典的名著に記載されています。
さて、達磨大師(だるま-だいし)は、梁の国を後にしてから、中国北方にある少林寺というお寺に入りました。
達磨大師(だるま-だいし)は、少林寺で自分の教えを伝えるに足る熱心な修行者が現れるのを待ちながら、毎日、山の中の洞穴の岩壁に向かって坐禅をしておられました。
それが9年間にも及んだといわれいます。
達磨大師が、9年間も壁に向かって坐禅をした故事を
「面壁九年」(めんぺき-くねん)といいます。
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