『新緝 森信三全集』について

2013-11-20

名著『修身教授録』(致知出版社)をお読みになり、森信三(もり-しんぞう)先生を敬愛されている方も多いことでしょう。
私もその一人です。

森信三先生は、『修身教授録』が圧倒的に有名ですが、実際には、一般には流通していないたくさんのご著書があります。

それらを生前に森先生自ら編集して私家版として出版した『全集』が2つあります。

『森信三全集25巻』(昭和43年(1968年)、森信三先生71歳)とその続編である『森信三全集続編8巻』(昭和58年 (1983年、森信三先生86才)です。あわせて33巻の全集を生前に自費出版されたわけです。

森教学をきちんと学ぼうとしたら、本来は、それらの全集に収蔵された作品のうち、少なくとも主要な作品は読むべきでしょう。

しかし、全集自体が、少部数の自費出版ということもあり、また、近年、森信三先生への再評価が進み、人気が高まっていることもあって、古本屋でもほとんど手に入らない幻の名著になっていました。

それが、『森信三全集続編8巻』だけではありますが、今年(平成25年)9月に、致知出版社から『新緝 森信三全集8巻』として再刊されました。(予約者のみに限定販売。すでに販売は完了しています。)

森信三先生が最晩年に到達し、自ら創唱した「全一学」に関する大作(「全一学五部作」)は、すべて『森信三全集続編8巻』に含まれていますから、全国の森信三ファンや、森教学を深く学びたいと考える者にとっては、干天の慈雨というべき出版でした。
私もさっそく予約購入し、現在、少しずつ読み進めているところです。

まだ、第1巻の主要部分を占める『創造の形而上学』(全一学五部作の一つ)を読み終わっただけですが、深く感動いたしました。

『創造の形而上学』の内容については、ブログに書けるほど理解ができておりません。
森信三先生が精魂込めた理論書ですから、一読では理解しきれないのは、ある意味当然でしょう。少なくとも、2回は読んでから、ブログに取り上げたいと思います。

 ただ、『新緝 森信三全集8巻』が出版されたこと自体が感動的な出来事ですので、今回は、それに関する感想などを書きたいと思います。

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