2014年2月22日イス禅セミナーイス禅と楽しく学ぶ仏教の話を開催

2014-02-22

本日の蒲田産経学園での最終講義「イス禅と楽しく学ぶ仏教の話」開催致しました。

不確性原理
(観測するまでどこにあるか不明)
観測した時に位置などが決まる
人生もこれに似ているところがある。

その後テキストを用いて鈴木大拙に学ぶ

鈴木大拙の日本的霊性の妙好人を解説。

妙好人とは親鸞聖人が開宗した浄土真宗の在家信者で信仰に厚く徳行に富んでいる一群の人々のことです。この妙好人を宗教学者として鈴木大拙は高く評価しました。

(注)鈴木大拙は禅仏教の研究により、昭和24年に文化勲章を授与された世界的な仏教学者です。

鈴木大拙の「日本的霊性」の妙好人の章では、主として赤尾の道宗と浅原才市の二人の妙好人のことを紹介しています。

赤尾の道宗は1516年に没したという記録があり、室町時代後期に生きた方です。

歴史上、有名になった最初の妙好人と言えるでしょう。浄土真宗を今日の大教団に育てた蓮如上人の熱心な在家の弟子でした。

五箇山・白川郷の合掌造り集落は1995年に世界遺産に登録されましたが、道宗はこの五箇山の赤尾で活動された方です。本名は弥七さんといわれ、蓮如上人から道宗という法名を頂いたのでした。

非常に自分に厳しい方であったようで、家で寝るときは48本の割木を並べてその上で寝たといわれています。布団を引かずに木の床に一晩寝ても、体が痛くなって熟睡できない人も多いと思います。まして、ゴツゴツした木を並べて、その上に寝るのですから、熟睡はおろか、背中のあちこちにアザが出来るかもしれません。大変な修行あるいは苦行といってもいいでしょう。

道宗は真宗念仏者の生き方として「二十一箇条の心得」を残されています。

その第一条には「後生の一大事、命あらん限り、油断あるまじきこと」とあります。

命ある限りは油断せずに、信心の心を燃やしなさいという注意です。

禅で言えば「正念相続」という同じ趣旨になるでしょうか。

「正念相続」とは、白隠禅師が最も大切にされた修行の心得です。

禅で言う「正念相続」については、剣道範士九段・故小川忠太郎先生が以下のように説明されています。

一呼吸の間に「雑念を交えない」

世の中のこともこれです。

世の中の元は、人間でしょう。人間の元は、心でしょう。

世の中が騒がしいと言っても、結局は人間の心が動いているんだ。

世の中の騒がしさに迷わされている。

本当に練り上げていれば、世の中が動いているのでも、何でもありはしない。

どんんあに動いている中に入っても、本体が乱れない。

話は訳ない。話ことは、誰にでも出来る。

しかし実際に行うとなったら、これはもう夢物語。その位難しい。

これが「正念」です。

(以上、小川忠太郎先生の法話より)

今回は、稲盛和夫さんと西方老子の出会いから

1985年に京セラがファインセラミックスの人工膝関節の製品を発売して、世間的にバッシングを受けていた時期、稲盛さんが悩んで西方老子に相談した事を事例に

災難に合うのは過去にあったカルマ(業)が消える時です。

今までどんな業を作ったか知らないけれどもその程度の業でカルマが終わるなら

それでハッと気づいて自分の気づかない事を気づいて受け止めることができた。

災難や理不尽は過去の業が消えてより良い生き方が出来る

西方擔雪(にしかた・たんせつ)という老師は、稲盛氏の悩みに簡潔に答えを出す。「それは『生きている証拠』ですよ」。人間、災難に遭うのは仕方がない。そして、その災難は今までの自分がつくってきた「業(ごう)」の顕れなのだ、と。

そして、希望はそこにあった。「災難が顕れたということは、過去の業が一つ消えたということです」。さらに老師は続ける。「稲盛さん、その程度の誹謗中傷で済んで良かったですな。お祝いしないといけませんよ。中には、肢体不自由になるような災難も遭う人もいるのですから…」

十句観音経

十句観音経

笠倉健司

笠倉健司

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